夏場になると厄介なのが蚊ですよね。刺されると痒いですし、子供だと赤みが残ってしまって掻き傷からとびひに発展してしまうケースもあります。
そんな蚊ですが、夏の風物詩と思っていませんか。実は冬にも活動する蚊がいることを皆さんは知っていますか?
今回は日本に生息する代表的な蚊についてお話したいと思います。
冬でも生きてる蚊の種類や特徴をチェック!
蚊は世界的に見ると100種類以上いるそうです。その中で日本では3種類の蚊が多く生息しています。
その中には冬でも活動的になっているものがあります。その種類や生きている場所を知りましょう。
アカイエカ
アカイエカは日没から明け方にかけて活動的に吸血する蚊です。家の周りのドブや下水道などが発生源となります。
アカイエカは、雄は冬を越すことなく死に絶えてしまいますが、雌は越冬します。越冬する場所を見つけて休眠状態に入ります。
越冬する場所で有名なのが丘や山、洞窟などですが、実は私たちのそばでも冬を越しているそうですよ。
たとえば、床下や物置小屋の隅などの人目につかないところです。また押し入れや下駄箱などでも越冬するそうですよ。
もちろん休眠状態になっているため、冬に活動することはまずないと思いますが、
部屋の中で越冬しようとしたアカイエカが部屋の温かさを春と勘違いして起きてしまうことはあるかもしれません。
チカイエカ
地下鉄や商業施設などを好む性質を持っています。そのためオフィスなどによくいるのはこの蚊だと考えられます。
冬場に蚊に刺された経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。おそらくこのチカイエカという種類の蚊と考えられます。
このチカイエカは冬眠を必要としない珍しい昆虫だそうです。そのため年間通して人の血を吸ってしまう蚊の種類になります。
寒すぎるような環境だとさすがに活動性は落ちるそうですが、最近は暖房などで暖かい場所が増えていますよね。そのためチカイエカにとっては活動しやすい環境になっています。
ヒトスジシマカ
黒色の縞模様が特徴的な蚊です。通称ヤブ蚊と言われており、よく目にする蚊です。
2014年にデング熱が流行ったのは記憶に新しいと思いますが、 その原因となった蚊がヒトスジシマカです。
草が生い茂っている場所や公園などが発生源ですが、もちろん家の中にも入ってきます。
この蚊は日中から夕方にかけて吸血を行う性質があります。他の蚊が夜間活動的になるのとは違いますね。
夏場によく見る蚊がこのヒトスジシマカです。夏によく蚊に刺される場合は大抵このヒトスジシマカです。
この蚊は成虫のまま冬を越すことができません。卵のまま越冬することが知られています。
卵がよく産みつけられる場所は、水たまりが頻繁にできるような場所です。
また草むらなども水が溜まりやすので産みつけやすいかもしれません。
また、卵は乾燥にも強いので乾燥する冬場でも問題なく過ごせます。
ヒトスジシマカは寒さに弱いので、冬に活動することはまずありません。
「蚊が冬に依存でいる場所とは?!徹底駆除する方法」
前述したように蚊はそれぞれに特徴があります。
それでも共通して言えることは、水場や下水などの湿った環境を好んで卵を産むということです。
ということはこのような環境を作らなければ蚊を繁殖させることは無いということになりますよね。
今は蚊に効くとてもいい殺虫剤が薬局で購入できます。ワンプッシュで効果のあるものなども売っていますよね。実際私もそれを使っていますが、とても効果的でした。
蚊に活動が活発になる気温は?
ちなみに、蚊は27度から34度くらいの気温で活動的になるそうです。今年のように猛暑、酷暑の中では蚊も大人しくなってしまうんですね。確かに夏場の日中にはあまり蚊に刺されないですよね。夕方、日が沈みかける頃から蚊が出始めると思います。蚊も暑さには敵わないということでしょうか。
昨今、異常気象で猛暑になったりゲリラ豪雨になったり本当に気候がおかしいですよね。これによって蚊の生態系も変わってくるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。蚊にもいろんな特徴があることが分かったと思います。
蚊の特徴を把握して、刺されないような環境作りをしていきたいですね。