建物・施設

「楼門」とは?意味や読み方、歴史的役割について。有名な神社の一覧はこちら。

投稿日:




楼門

「楼門」とは、二階建ての門のことで、下層には屋根がなく、上層に屋根があるものです。ります。日本の伝統的な建築様式によく使われるもので、特に神社やお寺に設けられている門のことを指します。

では、「楼門」とは具体的にどういう意味があるのでしょうか?
歴史との関係など見ていきましょう。

「楼門」とは?その意味と読み方

まず、「楼門」という言葉の意味ですが、これは高い建物の入り口にあたる部分を指しています。楼門はただの門よりも大きく、屋根がついていて、時には階段があって、上には部屋があることもあります。この門をくぐることで、神聖な場所へと一歩足を踏み入れることになるのです。

楼門は見た目の美しさだけでなく、神社やお寺にとって大切な意味を持つ建築物なのです。

楼門の読み方は?英語で何という?

次に読み方ですが、「楼門」は「ろうもん」と読みます。漢字で書くと少し難しそうに見えますが、読み方はとてもシンプルですね。

「楼門」を英語で訳すなら、このような門は「tower gate」と言います。これは、門が高い塔のように見えることから来ています。塔のようにそびえ立つこの門は、ただの入り口以上の意味を持っています。

この楼門がどのような役割を歴史の中で果たしてきたのか、次の部分で見ていきましょう。

神社における楼門の役割と歴史的意味

神社において楼門の役割は、神様が宿る場所への入口として、また、その場所が神聖であることを示す象徴としての役割を果たしてきました。歴史を通じて、楼門は訪れる人々にとって重要な目印となり、神聖な空間への敬意と期待を高める役割を担ってきたのです。

仏教との関係はある?

楼門は鳥居や注連縄と同様、清浄な領域の境となる結界の役割を果たす門で、神社の建物に用いられてきました。仏教の寺院などではあまり見かけませんので、仏教との関係は薄いです。

日本の有名な楼門一覧

国内各地に有名な楼門が残っていますが、その中でも特に知られているものを紹介します。

地域 楼門の名称 特徴
奈良県 伏見稲荷大社の楼門 赤く非常に目立つ。神秘的な鳥居の道が始まる。
茨城県鹿嶋市 鹿島神社の楼門 三代将軍徳川家光祈願のために建立された門。古い歴史を持つ神社。力強い荘厳な雰囲気。
京都 北野天満宮の楼門 学問の神様を祀り、受験生が成功を祈って訪れる。美しい楼門で、人々を温かく迎える。
佐賀県 武雄温泉の楼門 とても立派で、武雄温泉の顔となる存在。

まず、奈良県の伏見稲荷大社の楼門は、赤くてとても目立ちます。伏見稲荷大社はたくさんの鳥居が有名ですが、楼門も見逃せません。この楼門をくぐると、たくさんの鳥居が続く神秘的な道が始まります。

次に、茨城県鹿嶋市の鹿島神社の楼門です。三代将軍徳川家光の病気平癒祈願のため建立された門と言われます。鹿島神社は古い歴史を持つ神社で、多くの人が訪れます。その楼門は、力強くて荘厳な雰囲気があります。

京都にある北野天満宮の楼門も有名です。ここは学問の神様を祀っていて、受験生などが成功を願って訪れる場所です。楼門は美しく、訪れる人々を温かく迎え入れてくれます。

さらに、佐賀県にある武雄温泉の楼門が有名です。とても立派で武雄温泉の顔とも言える存在です。

これらの楼門は、それぞれが日本の歴史や文化を象徴しています。楼門をくぐるときは、その神社やお寺の長い歴史や、そこに込められた願いを感じながら、ゆっくりと敷地内に入っていくと良いでしょう。

歌舞伎の楼門五三桐とは?

「楼門五三桐」とは、とても人気のある歌舞伎の演目一つです。各地で盗みを働いた大泥棒・石川五右衛門の物語です。

楼門は寺社などにある二階建ての門で、「五三桐」は豊臣秀吉の家紋を指します。石川五右衛門は噂の大泥棒で、自分を育ててくれた父・武智光秀の敵を討とうと、当時の権力者である真柴久吉の命を狙います。

石川五右衛門が京都の南禅寺の山門の上で、夕暮れ時の満開の桜の花を眺めながら語るセリフ「絶景かな 絶景かな」でも有名なお話です。

スポンサーリンク

スポンサーリンク




-建物・施設